恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】
そう運転席のお母さんに尋ねられてギクリとする。結婚する気がないと言われてしまったとは打ち明けられずに口籠もった。
「連絡先くらいは交換したんでしょうね?」
「あ…それは、一応」
あれ?
──…連絡先。
──え?
──だから、連絡先教えろって言ってんだよ。
帰り際、そう連絡先を聞かれて携帯の連絡先を教えたけれど…
(私、羽瀬さんの連絡先教えて貰ってない!)
そんな事に気がついてあっと手を口元に当てた。
…しまった、ちゃんと私から聞くべきだった。緊張と戸惑いで頭が回っていなかった。
これでは連絡先を交換したというより、私からの一方的な情報提供だ。