恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】
「結婚免れたのはまぁ安心したけど…直球にそういうのってちょっと非常識じゃない?」
「うーん、でも私もはっきり言ってもらって気が楽になったし良かったよ。…あぁでも、私の病気に興味があるみたいで、これから治療に付き合ってくれるって」
そう言うと、綾香はこの上ない程に元々大きな瞳をもっと大きく見開いた。
「はぁ!?何それ、それにまた会うって事!?」
「うん。ちょっと強引で少し怖い感じもしたけど…結婚するつもりも無い相手の治療に付き合ってくれるって事は悪い人じゃないのかも。違うかな?」
そう尋ねると、綾香は片手で頭を抱えてうーんと考え込むようにうなった。
「私には、下心としか思えないんだけど…。
それに大体、結婚するつもり無いって何?医者なら女なんて行く手数多だろうに、恋人もいない上に若い内に見合いって、その羽瀬さんって人絶対さえなくてモテない感じの男でしょう」
「え」