恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】
「そ、そんな事少しも思ってないから!」
「もー真っ赤な顔で否定しちゃって可愛いなぁ。ねぇ、本当に砂川君とは何にもないの~?ただの友達兼お医者さん?恋愛感情とかさぁ、無いの?」
「だから、私と砂川君はそんなんじゃ・・・」
そう言ってクスクスと笑う綾香にむくれる。いくらなんでもからかいすぎだ。
私と砂川君は高校の時のクラスメートで、友人で、患者と医者の関係で、それだけなのに。
「ごめんごめん、からかいすぎたわ。あっ、砂川君だけじゃなくて、羽瀬さんから連絡あったらそれも報告よろしくね」
綾香はパチリと片目を閉じると、じゃあねと言って私の肩をポンと叩いて自分のデスクに戻った。