恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】
高校生の頃からずっと砂川君と苗字でしか呼んだ事が無かったけれど、確かに砂川君の下の名前は隼斗だ。
(でもどうして、羽瀬さんが知ってるの?)
「そうです、でも何で・・・」
「大学の同級生。砂川、そういえば精神科医だったからもしかしたらと思ってな。お前の主治医か?」
すごい、こんな事ってあるんだと驚きながらコクコクと頷く。
「へぇ、でも何で医者の事君付けで呼んでんだ?」
「私と砂川君、高校の時のクラスメートで友達なんです」
そう答えながら、という事は私と羽瀬さんは同じ歳だったのかと気がつく。
そして、それに気がついたのは羽瀬さんも同じだった。
「・・・なるほどな。じゃあお前、俺に敬語つかわなくていいだろ。呼び方も、別に羽瀬でいいし」
「ええっ」