恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】

沙和に連絡を取ろうにも肝心の沙和の連絡手段は今自分の手の中だ。

(家の電話に・・・いや、俺が今から届けた方が早いか)

そう思い立ち、再び病院を出た。

お見合いの前日、そういえば母から沙和についてまとめた情報のデータをスマホに送られていた。
そのデータを開いた事は無かったが、まさか助けられる事になるとは思っていなかった。

駐車場にたどり着き、データの中の沙和のマンションの住所を確認しながら車の中に乗り込んだ


(というか、息子の見合い相手のデータまとめる母親って・・・)

それを役立てておきながら一応呆れる所は呆れておく。

沙和の母親とは親しいみたいだったから、そこから色々と聞き出したのだろう。

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