恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】





「こんにちは~、私、砂川隼斗の姉の、砂川楓です」


病院に来て程なくして、砂川君の妹さんが病院に来てくれた。

病院に、男である砂川君と二人きりだというのは私の精神状態に良くないと思ったらしく、私を車に乗せる前に砂川君が連絡をしてくれていたらしい。

緩く巻かれた腰まで伸びている栗色の髪、綺麗な顔立ちを際立たせるような華やかなメイク、私とは頭一つ違う位のすらっとした高身長。

(DNAってすごい。さすが砂川君のお姉様というか、すごい綺麗)

「沙和ちゃん初めまして・・・って、めちゃめちゃ可愛いじゃん。隼斗、あんたこんな子私に隠してたの」
「・・・隠してたって何だよ」

呆れたように肩をすくめる砂川君をよそに、楓さんがくしゃくしゃっと私の頭を撫でてくれた。

綺麗な女の人に頭を撫でられて、思わず惚けたようにぽうっとなる。美人に弱いのは男の人だけではないのだ。
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