恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】

自分はPTSDで、男性は皆恐怖の対象である筈で。

それなのに、砂川君の事を怖いと思う事はもう無くなった。今までは、まだ距離を縮める事や、ほんの少しでも男性である砂川君に触れられる事には抵抗があった。でも段々その抵抗は小さくなっていって･･･。

砂川君が近くに居てくれる程、安心感を覚えている自分に気がついたのはついさっきの事だ。

そんなこと、他の男性には思えない。その人の人格に関係なく、沙和の体と心は自分の意思に
反して反応してしまう。

砂川君だからだ。私が砂川君の事を心から信頼しているから。

･･･本当に？本当に信頼心だけ？

綾香に、砂川君に対して恋愛感情は無いのかと聞かれた時、あの時は、砂川君とはそんなんじゃないよと否定したけれど、でも･･･。