恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】

言葉の意味が分からずぽかんとする私に、羽瀬君が急に真剣な顔になって向き直る。

そして。

「俺が結婚してやるよ」

「え…?」

「何ぽかんとしてんだよ。俺が、お前と結婚してやるって言ってんだ」

頭の上に大きなクエスチョンマークが浮かぶ。

結婚って、羽瀬君が、私と?

確かに、お見合いで知り合っただけの私にどうしてここまでしてくれるのかわからないというのは本心で、さっきはっきりとそう告げた。

でも、だからといってじゃあ結婚、だなんて…。

羽瀬君がどうしてここまでしてくれるのか、ますますわからない。

「お前の病気の事もわかってる。結婚しても、お前が触るなっていうんなら指一本触れない。近づくなっていうんなら近づかない。」

「………。」

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