恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】
「私、自分の病気を治したい。明日、また桜坂診療クリニックに行ってもいい?」
医院の名前は、さっき病院を出た時にそう書いてあった看板を見て知った。
「相澤がかかってる病気を治すのは可能だけど楽じゃない。それでも頑張れるか?」
「うん」
そう力強く返事をする。後部座席に座る私からは運転席の砂川君の表情は見えないが、そう力強く返事をすると砂川君は優しく微笑んでくれたような気がした。