恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】





翌日。
クリニック開院前、沙和ちゃんの事を匿っているという隼斗の友達が訪れた。

「羽瀬秋人といいます。砂川先生います?」

「……あ、は、はい」

スラッと見上げる程の高身長。目鼻立ちはその雰囲気がどこか冷たく感じる程に整っている。ほんのり薄く栗色かかった綺麗な髪は地毛か。

(もしかしなくてもこの男が、沙和ちゃんを匿っているっていう隼斗の友人?)

心の中に波風をたてながら隼斗の所まで羽瀬秋人を案内した。

時々隼斗に頼まれて朝にクリニックの掃除を頼まれてこうやってクリニックに顔を出す事があるのだが、まさか気になっていた例の友人を拝見出来る事になろうとは思ってもみなかった。
< 217 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop