恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】
そうして俺の家にやってきた相澤を迎え、リビングに上がった相澤がソファに腰を下ろしながら楓から借りたというDVDを鞄から取り出す。
そしてその時、事は起きた。
「ねぇ砂川君、”プラトニックな関係”ってどういう意味か分かる?」
なんて事ないような様子で相澤がDVDのケースを開きながら口にしたそんな質問に、俺の思考回路は一瞬停止しかけた。
「…は?」
一体急にどこからその話題はやってきたのか。俺がそう尋ねるよりも先に相澤が続ける。
「さっき楓さんからこのDVDを借りた時に、2人はまだプラトニックな恋愛関係なの?って聞かれたんだけど、どういう意味だったのか分からなくて」
「……。」
「もちろん楓さんにも聞いたんだけど、やっぱり何でもないって教えてくれなかったの」