恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】
俺の思惑通り甘い悲鳴を上げた相澤の声は、俺の想像以上に甘い。
俺の下で愛撫を必死になって受け止める相澤の姿はたまらなく可愛く、大切で愛おしい。
「相澤、辛くないか?」
相澤の身体を愛でながらそう尋ねると、途端に相澤が泣き出しそうに瞳を潤ませたのに気がつき、俺はあわててその指を止めた。
「悪い。辛いならもう…」
「ち、違うっ」
そう小さく叫んで相澤が首を左右にふる。
「…気持ち良い…から、止めないで…」
こんな事言わせるなんてずるい。林檎のように真っ赤になった相澤にそう甘く責められ、その瞬間に俺の理性は箍を外しかけた。
俺は再び止めていた指を動かし、相澤の身体を可愛がる。
相澤が怯えるラインを見逃さないように愛撫の間は必死になんとか自分を抑え込もうとしていたが、やがて俺がそれを抑えるのも困難になった。
快楽によがる相澤の表情が、声が、体の中心を熱くさせる。余裕が無くなっていく。
「痛くないか?」
「うん」
「…相澤、そろそろいい?」
そんな俺の問いかけに、相澤が溶けたような表情で頷く。
「も…砂川君の………れて、欲しい…」
相澤がそう消え入りそうな程か弱い声でそうねだったのを最後に張り詰めていた糸は切れ、お互いの境界もわからなくなる程に俺はその華奢な身体を深く抱いた。