恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】
「遠目からだけど、私には二人お似合いに見えたよ。まぁ、二人の間に物理的な距離はあったけどさ」
「お似合いって…そんなおこがましいことあるはず無いよ」
(もう、綾香ったら)
いくらなんでもそれは砂川君に失礼だろうときちんと否定しておく。
「もー頑なになっちゃって。でも、沙和も病気が治ったら恋愛出来るようになるんでしょ?」
「え」
そんな綾香の質問に考え込んだ。
私は男性との接触が怖い。その上、恋愛をする事にも対しても強い恐怖感と嫌悪感を抱いている。
PTSDが治ったら、私も普通の女性みたいに、恋愛が出来るような体質に戻るのだろうか。
「次の診察の時に聞いておいでよ、私も恋愛できるようになりますかって」
「ええっ、それはちょっと…」