恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】
「じゃあまずはこれ」
そう言って砂川君から差し出された紙を見る。
(何かの表…?)
差し出されたのは、1から10の番号の振られた表のようなものだった。また、表の左側には"SUD"とあり、その下に10から100までの数字が並んでいた。
「そこに書いてあるSUDは、苦痛の主観的評価点数の事だ。最高レベルの苦痛が100としたら、何のストレスもない状態が0。」
「………。」
「相澤が不安や恐怖を感じる状況や場所を、苦痛だと思う順に上から表に書き込んでいって」
──じゃあ、そういった類の相澤が日常生活を送る上で苦手だと避けている事を、他にも考えておいてくれ。
砂川君がこの間電話でそう言っていたのはこの為かと納得する。
あれから4日間、砂川君に言われた事を意識して生活して、そしてメモもとっていたから頭の中にだいぶ整理は出来ていた。