恋の忘れ方、怖がりな君の愛し方。【番外編追加】
「あぁそれと、ここには客観的に見て危険の少ない状況を選んで書いて。
例えば、"お姉さんの旦那に直接会う"事は相澤にとってはもちろん苦痛だろうけど、安全じゃないからアウト。"お姉さんの旦那の写真を見る"だったら、危険を伴わないからセーフな」
「…わかった」
砂川君の言葉にそう言って頷き、ポケットに入れておいたボールペンを手に取る。
頭の中で整理は出来ているつもりだったが、苦痛の大きな順に並べるとなると思ったよりも難しい。書き込んでおいたメモと睨めっこしながら、随分と時間を要してやっと表を完成させた。