一匹狼〜新選組〜«完»
翠『僕は水無月家の2番目
に産まれました…

後継ぎは兄がいたので僕は
親に愛されずに生きてきました。

…親にも兄にも虐待を受けました。

殴る蹴るはいつもの事。時には
刃物まで出てきました。

僕はそんな生活が嫌になって逃げ出したんです。

そこからは自分でお金を稼ぎ、生きてきました。


ですが、最近ではいじめに合い、
傷が増えたんです。』




近藤「…水無月くん、辛かったな!
まだ小さいのに…」



近藤は大粒の涙を流しながら言った。


いつも無表情の山崎までもが

表情を崩した。


翠『なんで…近藤さんが泣くのですか?』



近藤「………
水無月くん、君が良ければここに来ないか?」



翠『それって…』



近藤「無理強いはしない。
だが、刀を扱えるようになったらここの
隊士になってもらいたい。」



翠『…分かりました。お願いします! 』



近藤「…山崎くん、幹部を集めてくれ」



山崎「御意。」
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