先輩、恋愛はちょっと待ってください!!
ニコリと微笑まれ、私はホッとしながら「少しずつ慣れてきました。やりがいがあってとても楽しいです」と答える。よかった、いい人なんだ。
お弁当を食べている間、幸野さんは私にたくさん質問をしてきた。それに私は答えていく。
「高校はどこに行ってたの?」
「××高校です」
「えっ!嘘!!俺もそこだったんだよね」
「えっ、そうなんですか?」
「部活は何してたの?」
「文芸部に入っていました」
「へえ〜……。俺は剣道部だったな」
「趣味は文芸部だったってことはやっぱり読書?」
「そうですね。よく休日は書店巡りをしてたりします」
「おすすめの本ってある?」
「××っていう方の本がおすすめです。切なくて、とても綺麗な文章なんですよ」
大人しくてあまり話せない私も、たくさん話すことができた。幸野さんが隣にやって来てももう緊張したりしない。
「すぐりちゃん、ちょっといいかな」
楽しく話していた私は、幸野さんの真剣な顔に空気が変わっていっていることに気付く。そして、私の手は幸野さんに優しく包まれていた。
お弁当を食べている間、幸野さんは私にたくさん質問をしてきた。それに私は答えていく。
「高校はどこに行ってたの?」
「××高校です」
「えっ!嘘!!俺もそこだったんだよね」
「えっ、そうなんですか?」
「部活は何してたの?」
「文芸部に入っていました」
「へえ〜……。俺は剣道部だったな」
「趣味は文芸部だったってことはやっぱり読書?」
「そうですね。よく休日は書店巡りをしてたりします」
「おすすめの本ってある?」
「××っていう方の本がおすすめです。切なくて、とても綺麗な文章なんですよ」
大人しくてあまり話せない私も、たくさん話すことができた。幸野さんが隣にやって来てももう緊張したりしない。
「すぐりちゃん、ちょっといいかな」
楽しく話していた私は、幸野さんの真剣な顔に空気が変わっていっていることに気付く。そして、私の手は幸野さんに優しく包まれていた。