角松 ヤエ 29歳 OL
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「あ~ヤエさんやばいです。
これ絶対夜に腫れるパターンです。」
右手に持つフォークでモンブランを刺したまま、
対面に座るサチコさんは左手に持つハンカチで目頭を押さえる。
「サチコさん珍しいですね。
涙腺に直撃でしたか?」
「ヤエさん、私ネコ飼ってるからホントやばいんですよ。」
・・・・やはり持論通り、
めちゃくちゃ面白かった。
面白かっただけでなく、
対面に座るサチコさんの目が今もなお潤んでいるように、
西野圭吾ならではの、あのなんとも言葉に表わしがたい切なさがラストを包んだ。
ざっくり言うと、
とある架空の国で、イヌやネコといった動物愛護が根底にあって、みんな一家に一匹以上なにかしら飼ってる平和な国で、なんやかんやで王様になったリバル国王がものすごい暴君で、『イヌ・ネコ虐殺令』を発令して、王家に対する反乱を決意する青年、王家への服従を余儀なくされる青年、2人の青年がなんやかんやで・・そしてラストにはリバル国王の衝撃的などんでん返しが・・
というお話だった。