角松 ヤエ 29歳 OL
「ヤエさん、私役の女優さん選んでくださいよ。」
「え~っとじゃあ、
ちょっと待ってくださいよ。」
スマホを取りだして、
『夏帆 同い歳 女優』と検索をかける。
・・・・絶対にしくじれない人選がここにはある。
私役に夏帆ちゃんを抜擢してくれたサチコさんに対して、
それ相応の女優をピックアップしなければいけない。
ゴディバを差し入れしてくれたのに、ロッテ ガーナをお返しするなんて言語道断。
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・あ!
キタコレ!(・∀・)
「サチコさんは、
蓮佛美沙子ちゃんでいきましょう。」
「いやいやいやヤエさん、
私なんて柳原可奈子で十分ですよ。」
「あ、ついでに後藤も決めますか?」
・・・・テキトーに決めてもいい人選がここにはある。
まずこの場にいないし、
この場にいたとしても、
後藤なら気を遣う必要は無いし。
なんて言いながらも、サチコさんと二人でお互いスマホを検索しあう。