角松 ヤエ 29歳 OL


「ICONIQやっぱすげぇーなぁ・・。」


地言なのか寝言なのか分からないまま、
極楽浄土へと意識が落ちる中、

“坊主頭”でもめちゃくちゃ可愛かったICONIQの顔が浮かんだ。


羨ましい・・あれなら・・
・・髪なんて乾かす手間も・・・






“きっとなんやかんやで、
なんとかなってるっしょ”


そう思いながら落ちた6時間後。


「・・・・・・・・・・・。」



二度目のスヌーズで覚めたアラームを止めた後、鏡の前に一応立ってみると、

今回もきっとなんやかんやで、
なんとかなる事も無く、


“ボンッという爆発音と共に、
実験で大失敗をした科学者”

のような髪を触る、
半笑いの私が映っていた。




















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