角松 ヤエ 29歳 OL
「ウフッ、尿路結石が起きたのは何月何日ですか?」
「あ、え~っとそれは覚えてます。」
「ウフッ、じゃあインフルエンザを発症したのは何月何日ですか?」
「それって熱が出始めた日ですか?それとも病院で“陽性”って出た日ですか?」
桃園海 麻樹先生は私が答えた日付をお手元のノートPCに打ち込んでいく。
一体なんだろう・・。
日付がなにか重要な・・
「ウフッ、角松さん。
こちらを見てください。」
「・・・・?」
PCの画面をこちらに向けてきた。
そこには・・宇宙衛星?
ぐるぐる巻きの白いラインの中に、
水金地火木土天海冥みたいな丸い惑星のようなものが位置されている。
「角松さんは今・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」
3分程、桃園海 麻樹先生が熱心に説明してくれたけど、
いちいち使うワードが難しかったので要約すると、
{私は絶対に無理をしない、
危ない橋は渡らない人間らしく、
少しでも体調が悪くなったり異変を感じたらストップをかけられる人間らしい。
そんな私は来年から仕事が忙しくなって今まで以上に心身に負担が掛かってくる。
だからそれを知らせる為に、今このタイミングで結石が出来たりインフルになったりして、
体からのSOSに敏感になるように、
とメッセージを発している}・・らしい。