虹色アゲハ
プロローグ
裏切りへのカウントダウン。
【3】ーーー…
はぁはぁと息を切らして、廃れた街並を走る少女。
だけど追手らしき複数の足音は、間近まで迫っていて…
キョロキョロと、隠れ場所を探して辺りを見回す。
「こっち」
ふいに手を掴まれて、路地裏に引き込まれる。
「追われてんだろ?かくまってやるよ」
そう言って少年は、少女の手を引いて裏道を駆け抜けた。
少女は事故で両親を亡くし、施設暮らしを余儀なくされ…
そこでも学校でも執拗なイジメを受けていて、こんなふうに逃げ回る日々を送っていた。
そして少年もまた、義父によって不遇な人生を余儀なくされ…
少女をかくまった秘密基地で、その現実から逃避していた。
「なんかあったら、いつでもココに逃げ込んで来なよ」
「いいの?」
そんな2人に友情が芽生えるのは当然で…
いつしかそれは、恋愛関係へと発展していった。
【3】ーーー…
はぁはぁと息を切らして、廃れた街並を走る少女。
だけど追手らしき複数の足音は、間近まで迫っていて…
キョロキョロと、隠れ場所を探して辺りを見回す。
「こっち」
ふいに手を掴まれて、路地裏に引き込まれる。
「追われてんだろ?かくまってやるよ」
そう言って少年は、少女の手を引いて裏道を駆け抜けた。
少女は事故で両親を亡くし、施設暮らしを余儀なくされ…
そこでも学校でも執拗なイジメを受けていて、こんなふうに逃げ回る日々を送っていた。
そして少年もまた、義父によって不遇な人生を余儀なくされ…
少女をかくまった秘密基地で、その現実から逃避していた。
「なんかあったら、いつでもココに逃げ込んで来なよ」
「いいの?」
そんな2人に友情が芽生えるのは当然で…
いつしかそれは、恋愛関係へと発展していった。
< 1 / 268 >