虹色アゲハ
そんな、とある日曜。
買い物から帰ってきた揚羽が、いつものように自宅マンション手前のダミーマンションでタクシーを降りると。
「聡子さんっ!」
聞き覚えのある声でその名を呼ばれ…
思わず息を飲んだ。
「鷹巨…
どうしてここに?」
危険を感じた揚羽は、すぐに盗聴器をオンにした。
鷹巨に教えていたのは、タクシー移動を挟んだもう一段階手前の偽装住居で…
ここを知っているはずがなかったからだ。
「…すみません。
どうしても、聡子さんに会いたくて…」
その頃、倫太郎はジムに行っていたが…
護衛や連絡に備えて、いつも片耳にワイヤレスイヤホンを付けているため。
盗聴器と連動させていたそれに、突然流れ込んできた異変を捉えて…
慌てて揚羽の元に向かった。
「そう…
でもどうやってここを突き止めたの?」
「…それも、すみません。
実は、プレゼントの花束に盗聴器を仕込んでて…」
その話によると。
なかなか美人局が実行されない事を不審に思った毒女が、揚羽の手口を探るために仕掛けさせたようで。
買い物から帰ってきた揚羽が、いつものように自宅マンション手前のダミーマンションでタクシーを降りると。
「聡子さんっ!」
聞き覚えのある声でその名を呼ばれ…
思わず息を飲んだ。
「鷹巨…
どうしてここに?」
危険を感じた揚羽は、すぐに盗聴器をオンにした。
鷹巨に教えていたのは、タクシー移動を挟んだもう一段階手前の偽装住居で…
ここを知っているはずがなかったからだ。
「…すみません。
どうしても、聡子さんに会いたくて…」
その頃、倫太郎はジムに行っていたが…
護衛や連絡に備えて、いつも片耳にワイヤレスイヤホンを付けているため。
盗聴器と連動させていたそれに、突然流れ込んできた異変を捉えて…
慌てて揚羽の元に向かった。
「そう…
でもどうやってここを突き止めたの?」
「…それも、すみません。
実は、プレゼントの花束に盗聴器を仕込んでて…」
その話によると。
なかなか美人局が実行されない事を不審に思った毒女が、揚羽の手口を探るために仕掛けさせたようで。