虹色アゲハ
『うそ…
嘘よそんなのっ』
もちろん親友の話は嘘だが、大勢騙してる久保井には判らないと踏んだのだ。
「本当よ。
シングルマザーをターゲットにしてるみたいで、親友もそうなの。
それで、学資保険の解約返戻金を奪われたんだけど…
柑愛ちゃんは、そんな話されてない?」
『そんなっ……
証拠は…証拠はあるんですかっ?』
柑愛は声を震わせた。
「証拠はその子の証言よ。
もっと明白なものがあれば、とっくに警察に突き出してるわ」
『なんだ…
じゃあ違うかもしれませんよねっ?
てゆうか…
それ、作り話なんじゃないですか?
そうだ、きっとそうよ。
揚羽さん、私が保険会社に行ったの見てたんですねっ?
それでこんな嘘思いついて…』
「あのね…
そんな嘘ついて、私に何のメリットがあるのよ」
『ありますよ、嫌がらせでしょ?
自分が仁希に相手にされなかったからって…
水を差すのはやめてくださいっ』
「…あんた、どこまでおめでたいの?
信じないならそれでもいいけど…
子供を愛してるなら、そのお金に手を付けるのはやめなさい。
それでフラれたら、それこそ証拠になるんだし」
嘘よそんなのっ』
もちろん親友の話は嘘だが、大勢騙してる久保井には判らないと踏んだのだ。
「本当よ。
シングルマザーをターゲットにしてるみたいで、親友もそうなの。
それで、学資保険の解約返戻金を奪われたんだけど…
柑愛ちゃんは、そんな話されてない?」
『そんなっ……
証拠は…証拠はあるんですかっ?』
柑愛は声を震わせた。
「証拠はその子の証言よ。
もっと明白なものがあれば、とっくに警察に突き出してるわ」
『なんだ…
じゃあ違うかもしれませんよねっ?
てゆうか…
それ、作り話なんじゃないですか?
そうだ、きっとそうよ。
揚羽さん、私が保険会社に行ったの見てたんですねっ?
それでこんな嘘思いついて…』
「あのね…
そんな嘘ついて、私に何のメリットがあるのよ」
『ありますよ、嫌がらせでしょ?
自分が仁希に相手にされなかったからって…
水を差すのはやめてくださいっ』
「…あんた、どこまでおめでたいの?
信じないならそれでもいいけど…
子供を愛してるなら、そのお金に手を付けるのはやめなさい。
それでフラれたら、それこそ証拠になるんだし」