虹色アゲハ
そんな次の日。
同伴出勤した揚羽が、バックヤードで席に着く準備をしていると…
「この卑怯者!」
いきなり柑愛から、顔面に生ビールをぶちまけられる。
いった、目に入ったし…
それを我慢しながら、揚羽は冷ややかに嘲った。
「なんの言いがかり?」
「とぼけないでよっ!
彼に別れようって言われたわ…
だからもう、保険も解約しなくていいって。
あんな話されてすぐこうなるなんて、揚羽さんがなにか言ったとしか思えない!」
「推測でこんな事するわけ?
そんなだから捨てられるのよ」
その瞬間。
怒りが頂点に達した柑愛は、揚羽に掴みかかろうとしたが…
駆けつけたボーイによって取り押さえられる。
「離してっ…
あんたなんかっ、いつか地獄に落ちればいい!」
「バカね、もうとっくに落ちてるわ」
揚羽は不敵にそう笑って。
「あんたも落ちたくなかったら、少しは頭冷やすのね」
ドスをきかせて冷たく言い放つと。
ボーイからおしぼりを受け取って、洗面所に向かった。
だけど…
髪も化粧もドレスも、あまりにビールとその匂いで酷く。
目も充血していたため…
ママの判断とお客様の厚意により、その日は退勤する事になった。
同伴出勤した揚羽が、バックヤードで席に着く準備をしていると…
「この卑怯者!」
いきなり柑愛から、顔面に生ビールをぶちまけられる。
いった、目に入ったし…
それを我慢しながら、揚羽は冷ややかに嘲った。
「なんの言いがかり?」
「とぼけないでよっ!
彼に別れようって言われたわ…
だからもう、保険も解約しなくていいって。
あんな話されてすぐこうなるなんて、揚羽さんがなにか言ったとしか思えない!」
「推測でこんな事するわけ?
そんなだから捨てられるのよ」
その瞬間。
怒りが頂点に達した柑愛は、揚羽に掴みかかろうとしたが…
駆けつけたボーイによって取り押さえられる。
「離してっ…
あんたなんかっ、いつか地獄に落ちればいい!」
「バカね、もうとっくに落ちてるわ」
揚羽は不敵にそう笑って。
「あんたも落ちたくなかったら、少しは頭冷やすのね」
ドスをきかせて冷たく言い放つと。
ボーイからおしぼりを受け取って、洗面所に向かった。
だけど…
髪も化粧もドレスも、あまりにビールとその匂いで酷く。
目も充血していたため…
ママの判断とお客様の厚意により、その日は退勤する事になった。