虹色アゲハ
「バカなの?
エレベーター昇れば自分ちなんだから、バスタオルで足止めされるより、さっさとシャワー浴びた方がいいに決まってるでしょ」
「そうなんだけど…
そういうのって、被害を受けてるのは身体だけじゃないと思うから」
そう言って鷹巨は、揚羽をそっと抱きしめた。
「…バカなの?
あんたも汚れるわよ?」
「うん、ちょっとでも俺がもらえたらなって」
抱きしめたまま、揚羽の頭を優しく撫でる。
それは、少しでも心の負担を減らしたいといった趣旨で…
本当はやり切れない気持ちを抱えていた揚羽は、思わず抱き返してしまう。
「ほんとバカね…
そんな事したって、今だけ利用されて終わりよ?」
「だから、利用していいって言ってるし…
終わったらまた始めればいいよ」
「ふふ、そんなんじゃ永遠に始まらないかもね」
「ええっ、俺永遠にストーカー人生っ?」
「それか、永遠に利用される人生?」
「うわ、この際インコでも飼って慰めてもらおうかな」
「あんたの場合、インコにもバカにされてたけどね」
「ほんとだ!」と間抜けな鷹巨に、揚羽はふふっと吹き出しながら…
その優しいバカさにまた、じんわり癒されていた。
エレベーター昇れば自分ちなんだから、バスタオルで足止めされるより、さっさとシャワー浴びた方がいいに決まってるでしょ」
「そうなんだけど…
そういうのって、被害を受けてるのは身体だけじゃないと思うから」
そう言って鷹巨は、揚羽をそっと抱きしめた。
「…バカなの?
あんたも汚れるわよ?」
「うん、ちょっとでも俺がもらえたらなって」
抱きしめたまま、揚羽の頭を優しく撫でる。
それは、少しでも心の負担を減らしたいといった趣旨で…
本当はやり切れない気持ちを抱えていた揚羽は、思わず抱き返してしまう。
「ほんとバカね…
そんな事したって、今だけ利用されて終わりよ?」
「だから、利用していいって言ってるし…
終わったらまた始めればいいよ」
「ふふ、そんなんじゃ永遠に始まらないかもね」
「ええっ、俺永遠にストーカー人生っ?」
「それか、永遠に利用される人生?」
「うわ、この際インコでも飼って慰めてもらおうかな」
「あんたの場合、インコにもバカにされてたけどね」
「ほんとだ!」と間抜けな鷹巨に、揚羽はふふっと吹き出しながら…
その優しいバカさにまた、じんわり癒されていた。