虹色アゲハ
「聡子、って呼んでもいい?」
ピロートークで、揚羽の髪を撫でながら尋ねる鷹巨。
「…いいけど偽名よ?」
「うん、それでも。
さん付けじゃないだけで、一歩前進かなって」
「……相変わらずバカね」
「聡子は相変わらず正直だね。
…好きだよ」
そう囁いて、鷹巨がチュッと額にキスを落とすと。
揚羽はキュッと胸を締め付けられる。
発端のキスもそうだが、こんな行為をしたのは…
単独の頃、詐欺目的でした数回だけで。
プライベートでは、11年前の仁希以来初めてだったため。
その甘く情熱的な行為に絆されて、鷹巨に愛着を感じていたのだ。
「私の事、何も知らないくせに?」
「これから知ってくよ。
信用はされるもんじゃなくて、勝ち取るもんだと思ってるから」
「さすが、自称やり手営業マンね」
「自称って、ちゃんと結果残してるし。
聡子にもいつか、結果で気持ちを証明するよ」
「その前に、騙されて終わりかもね」
「騙さないよ、聡子は。
これだって、ちゃんと利用って言ってたし」
「バカね、私は詐欺師よ?
今までの発言だって、あんたを信じさせる手口かもしれないわよ?」
ピロートークで、揚羽の髪を撫でながら尋ねる鷹巨。
「…いいけど偽名よ?」
「うん、それでも。
さん付けじゃないだけで、一歩前進かなって」
「……相変わらずバカね」
「聡子は相変わらず正直だね。
…好きだよ」
そう囁いて、鷹巨がチュッと額にキスを落とすと。
揚羽はキュッと胸を締め付けられる。
発端のキスもそうだが、こんな行為をしたのは…
単独の頃、詐欺目的でした数回だけで。
プライベートでは、11年前の仁希以来初めてだったため。
その甘く情熱的な行為に絆されて、鷹巨に愛着を感じていたのだ。
「私の事、何も知らないくせに?」
「これから知ってくよ。
信用はされるもんじゃなくて、勝ち取るもんだと思ってるから」
「さすが、自称やり手営業マンね」
「自称って、ちゃんと結果残してるし。
聡子にもいつか、結果で気持ちを証明するよ」
「その前に、騙されて終わりかもね」
「騙さないよ、聡子は。
これだって、ちゃんと利用って言ってたし」
「バカね、私は詐欺師よ?
今までの発言だって、あんたを信じさせる手口かもしれないわよ?」