虹色アゲハ
その時。
「おはよ、聡子」
グイとベッドに抱き戻される。
「鷹巨っ…
ごめん、もう帰らなきゃ」
「えっ…
じゃあ送ってくよ」
「ううん、行くとこあるからタクシー呼んで」
「…わかった。
でも俺んちに来た時のタクシー代は、強制で俺払いだから」
「もうっ…
わかった、ありがとう」
押し問答の時間も惜しんで了承すると、すぐに服を着始めた。
「あと…」
「まだあるのっ?」
「うん。
利用でいいから、もっと会いたい」
その不意打ちとひたむきな想いに、思わず胸がぎゅっとなる。
「……とにかく、また連絡するから」
「うん、待ってる」
チュッと唇を重ねる、いちいち甘い行動に…
戸惑う揚羽。
そうして、呼んでもらったタクシーに乗り込むと。
すぐに携帯の電源を入れ、倫太郎の家に向かった。
まだ起きているなら、直接謝りたかったのだ。
倫太郎は、やってきたタクシーに合わせて揚羽の動向が変化したのを確認すると。
ひとまず胸を撫で下ろして、帰路についたが…
途中でそれが自分の家に向かっていると察して、先に帰ろうと慌てて戻った。
「おはよ、聡子」
グイとベッドに抱き戻される。
「鷹巨っ…
ごめん、もう帰らなきゃ」
「えっ…
じゃあ送ってくよ」
「ううん、行くとこあるからタクシー呼んで」
「…わかった。
でも俺んちに来た時のタクシー代は、強制で俺払いだから」
「もうっ…
わかった、ありがとう」
押し問答の時間も惜しんで了承すると、すぐに服を着始めた。
「あと…」
「まだあるのっ?」
「うん。
利用でいいから、もっと会いたい」
その不意打ちとひたむきな想いに、思わず胸がぎゅっとなる。
「……とにかく、また連絡するから」
「うん、待ってる」
チュッと唇を重ねる、いちいち甘い行動に…
戸惑う揚羽。
そうして、呼んでもらったタクシーに乗り込むと。
すぐに携帯の電源を入れ、倫太郎の家に向かった。
まだ起きているなら、直接謝りたかったのだ。
倫太郎は、やってきたタクシーに合わせて揚羽の動向が変化したのを確認すると。
ひとまず胸を撫で下ろして、帰路についたが…
途中でそれが自分の家に向かっていると察して、先に帰ろうと慌てて戻った。