虹色アゲハ
「なに勘違いしてんだよっ。‬
‪これ以上オマエが傷付くとこ見たくねぇからだろ!‬
‪バカじゃねぇのっ?」‬

‪「っ…
バカはあんたでしょ?‬
‪何度も言うけど、聴きたくないの間違いだからね」‬

‪「っせーな…‬
‪とにかく、単独行動禁止だからな。‬
‪わかったらさっさと帰れよ」‬
‪照れ臭くてそう突き放すと。‬


「誰が帰るって言った?
ちょっとスーパー行ってくるだけだし。
お昼まだでしょ?なに食べたい?」

バディとして見限られたと思った揚羽は、単独行動禁止が嬉しくてたまらなかったのだ。


「はっ?
…自分の男に作ってろよ」

一方、倫太郎は嬉しい反面。

これ以上好きになりたくなくて。
でもどうしょうもないくらい、好きで好きで仕方なくて。
なのにその身体は他の男に抱かれてて…
苦しくて遣り切れない気持ちを必死に押し殺していたため。

そうやって優しくされると、気持ちが暴走しそうで…
それを遠ざけたのだった。


「鷹巨とはタイミングが合わないのよ」

「毎日通ってるくせに?」

「…まぁ、生活スタイルが逆だからね」

といっても。
朝食やお弁当や作り置きなど、作る手段はいくらでもあったが…
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