虹色アゲハ
「聡子が、好きよ鷹巨って…」
ピロートークで、それを噛み締める鷹巨。
「…言わせたんじゃない」
「それでも!言ってくれるなんて嬉しいよっ」
そんな事くらいで感激する姿を、愛しく思いながらも…
「はいはい、明日も仕事なんだから寝るわよ?」
照れくさくて、さらっと流すと。
「ん、おやすみ聡子」
おでこにチュッとして、ぎゅっと抱きしめて、眠るまで髪を撫で続ける鷹巨。
寝る時はいつもこうで…
そのたび揚羽は、きつく胸を締めつけられる。
朝を迎えて、その腕から出なければならないように…
この関係もいつか終わりを迎えて、その温もりから離れなければならないからだ。
そう、裏の世界に身を置く犯罪者の揚羽と、表の世界に身を置くエリートの鷹巨では、あまりに住む世界が違うため…
2人が共に歩む未来などあり得なかったのだ。
だとしたら少しでもお互いのダメージが少ないうちに、別れるのが賢明で…
それなら軽はずみに付き合わなければよかったと、流された自分に今さら後悔が押し寄せる。
ピロートークで、それを噛み締める鷹巨。
「…言わせたんじゃない」
「それでも!言ってくれるなんて嬉しいよっ」
そんな事くらいで感激する姿を、愛しく思いながらも…
「はいはい、明日も仕事なんだから寝るわよ?」
照れくさくて、さらっと流すと。
「ん、おやすみ聡子」
おでこにチュッとして、ぎゅっと抱きしめて、眠るまで髪を撫で続ける鷹巨。
寝る時はいつもこうで…
そのたび揚羽は、きつく胸を締めつけられる。
朝を迎えて、その腕から出なければならないように…
この関係もいつか終わりを迎えて、その温もりから離れなければならないからだ。
そう、裏の世界に身を置く犯罪者の揚羽と、表の世界に身を置くエリートの鷹巨では、あまりに住む世界が違うため…
2人が共に歩む未来などあり得なかったのだ。
だとしたら少しでもお互いのダメージが少ないうちに、別れるのが賢明で…
それなら軽はずみに付き合わなければよかったと、流された自分に今さら後悔が押し寄せる。