虹色アゲハ
優しくて紳士で、実物は写真よりさらに男前で…
こいつに狙われて落ちない女がどれだけいるだろうと。
いかにも結婚詐欺師な完璧すぎる表の顔を、怪訝に思いながら…
揚羽は会釈をして、その場を後にした。
岩瀬はその後ろ姿を…
鋭く睨んで、去っていった。
「やっぱりあの男、胡散臭すぎ。
表の顔晒してどうする気?
とにかく免許証か保険証をどうにか写メって、さっさと終わらせるわ」
定職に就いている詐欺師は珍しく、それで高収入を得ているケースは極めて稀だ。
でも岩瀬にはその表の顔があるため、本人名義で簡単に大金を借入出来ると考えたのだ。
「つか来るなら連絡しろよ。
終わっても連絡ねぇし、アンタ他の場所に向かってたから、ジム行ってたのに」
「ごめんごめん、お腹空いてて。
ても私がこっちに来てたからって、そんな急いで戻らなくても…
合鍵で勝手に入っとくし」
バディを組んでから、揚羽には護身用にGPSが付けられていて…
倫太郎はいつもその動向を見守っていた。
こいつに狙われて落ちない女がどれだけいるだろうと。
いかにも結婚詐欺師な完璧すぎる表の顔を、怪訝に思いながら…
揚羽は会釈をして、その場を後にした。
岩瀬はその後ろ姿を…
鋭く睨んで、去っていった。
「やっぱりあの男、胡散臭すぎ。
表の顔晒してどうする気?
とにかく免許証か保険証をどうにか写メって、さっさと終わらせるわ」
定職に就いている詐欺師は珍しく、それで高収入を得ているケースは極めて稀だ。
でも岩瀬にはその表の顔があるため、本人名義で簡単に大金を借入出来ると考えたのだ。
「つか来るなら連絡しろよ。
終わっても連絡ねぇし、アンタ他の場所に向かってたから、ジム行ってたのに」
「ごめんごめん、お腹空いてて。
ても私がこっちに来てたからって、そんな急いで戻らなくても…
合鍵で勝手に入っとくし」
バディを組んでから、揚羽には護身用にGPSが付けられていて…
倫太郎はいつもその動向を見守っていた。