虹色アゲハ
「…なに、言ってるの?
私は詐欺師なのよ?
一般人のあんたとは、住む世界が違うのよっ?」
動揺して、噛み合わない答えを返す揚羽に…
鷹巨はふっと優しく笑う。
「だからそんなのやめて、これからは同じ世界で一緒に生きよう?」
それは…
人生を諦めていた揚羽には、考えもしない事だった。
「無理よっ、どうかしてる…
犯罪者なのよっ?
今さら普通に生きれるわけがない。
たとえ足を洗っても、罪は消えないし…
鷹巨の人生がめちゃくちゃになるかもしれないのよっ?」
「だったらまた1から始めればいいし、罪だって一緒に背負うよ?
言ったじゃん、俺…
聡子さえ残ってくれればって。
そしたら何でも頑張れるよ」
ぼろっと、揚羽の瞳から涙が溢れる。
「だから聡子じゃないのにっ、バカじゃない!?
素性もわからない女と結婚考えるなんて、バカにも程がある…」
「そんなの籍入れたら嫌でもわかるし、知ったところで何の保証にもならないよ。
どれだけ立派な家柄でも、どんなに堅実に生きてきた人でも、実際何が隠れてるかわからないし。
俺は自分の目で見て、心で感じたのものを信じたいんだ」
そう優しく涙を拭う鷹巨。
私は詐欺師なのよ?
一般人のあんたとは、住む世界が違うのよっ?」
動揺して、噛み合わない答えを返す揚羽に…
鷹巨はふっと優しく笑う。
「だからそんなのやめて、これからは同じ世界で一緒に生きよう?」
それは…
人生を諦めていた揚羽には、考えもしない事だった。
「無理よっ、どうかしてる…
犯罪者なのよっ?
今さら普通に生きれるわけがない。
たとえ足を洗っても、罪は消えないし…
鷹巨の人生がめちゃくちゃになるかもしれないのよっ?」
「だったらまた1から始めればいいし、罪だって一緒に背負うよ?
言ったじゃん、俺…
聡子さえ残ってくれればって。
そしたら何でも頑張れるよ」
ぼろっと、揚羽の瞳から涙が溢れる。
「だから聡子じゃないのにっ、バカじゃない!?
素性もわからない女と結婚考えるなんて、バカにも程がある…」
「そんなの籍入れたら嫌でもわかるし、知ったところで何の保証にもならないよ。
どれだけ立派な家柄でも、どんなに堅実に生きてきた人でも、実際何が隠れてるかわからないし。
俺は自分の目で見て、心で感じたのものを信じたいんだ」
そう優しく涙を拭う鷹巨。