虹色アゲハ
さらに単独の頃から、揚羽はターゲットとのやり取りを盗聴器で録音していた。
恐喝ネタとして編集したり、詐欺に活用するためだったが…
今では倫太郎が、護衛や調査のために聴いていた。


「つまり連絡する気ねんだな…」

「じゃあ女連れ込んでる時とかダメな時は、そっちが連絡入れてよ」

「…あぁも好きにしろよ」

「なに不貞腐れてんの?」

「とにかく、そいつならキャッシュカードかクレジットカードの情報でもイケそうだし。
こっちでそれ用のウイルスも作っとく」

「さすが天才ハッカー」


でも倫太郎は浮かない顔をしていた。



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