虹色アゲハ
そして月曜。
倫太郎の見舞いをすませて、揚羽が店に出勤すると…
予告通り、久保井がやってきた。
ところが柑愛は、その日子供が熱を出したという理由で休んでいて…
揚羽はしめたとばかりに。
「せっかくいらっしゃったんだから、1杯だけでも」と引き止め。
ママに頼んで席につけてもらった。
「お怪我をされてるのに、引き止めてすみません。
でも、どうされたんですか?」
久保井は手に包帯を巻いていた。
「仕事でバックリ切っちゃって…
心配してくれるんだ?」
誰があんたなんか。
むしろいい気味。
と内心毒づきながらも…
「もちろんです。
それで気になって、引き止めたのもあるんです」
すると久保井にじっと見つめられ…
思わずその視線から逃げてしまう。
2人っきりの状況は、思いのほか揚羽の心を騒めかせていて…
胸を揺さぶるその視線は、より威力を発揮していた。
「でも、今日みたいな事にならないように、連絡先を伺っててもいいですか?
柑愛ちゃんが休みの時とか、何かトラブルがあった時は連絡します」
「や、田中専務に怒られちゃうし。
次からは来る前に、お店に連絡するんで」
倫太郎の見舞いをすませて、揚羽が店に出勤すると…
予告通り、久保井がやってきた。
ところが柑愛は、その日子供が熱を出したという理由で休んでいて…
揚羽はしめたとばかりに。
「せっかくいらっしゃったんだから、1杯だけでも」と引き止め。
ママに頼んで席につけてもらった。
「お怪我をされてるのに、引き止めてすみません。
でも、どうされたんですか?」
久保井は手に包帯を巻いていた。
「仕事でバックリ切っちゃって…
心配してくれるんだ?」
誰があんたなんか。
むしろいい気味。
と内心毒づきながらも…
「もちろんです。
それで気になって、引き止めたのもあるんです」
すると久保井にじっと見つめられ…
思わずその視線から逃げてしまう。
2人っきりの状況は、思いのほか揚羽の心を騒めかせていて…
胸を揺さぶるその視線は、より威力を発揮していた。
「でも、今日みたいな事にならないように、連絡先を伺っててもいいですか?
柑愛ちゃんが休みの時とか、何かトラブルがあった時は連絡します」
「や、田中専務に怒られちゃうし。
次からは来る前に、お店に連絡するんで」