虹色アゲハ
「次どこ行きますっ?」
「あ、行きつけの服屋さんに寄ってもいいですか?
それで…
鷹巨さんの好みで見立ててもらっても、いいですか?」
「もちろんですっ。
僕好みで良ければ、喜んで」
そうして。
選んでもらった服を、嬉しそうにレジに運んだ揚羽は…
そこで10%オフの葉書を提示すると。
それを見た店員が丁寧に頭を下げた。
「誕生日おめでとうございますっ。
承ります」
「えっ、今日誕生日なんですかっ?」
「いえ、来週です」
その葉書は今月が誕生日の顧客に送られたDMで、揚羽が工作により手に入れたものだった。
「だったらこの服、僕にプレゼントさせてくださいっ」
バツが悪そうに、慌てて財布を取り出す鷹巨。
「こんな金額いただけませんっ。
それに、誕生日は来週ですよ?
私は縁起を気にする方なので、早くいただくのはちょっと…
なので、お気持ちだけで」
「そんなわけには…
何か他に、欲しいものとかないですかっ?」
そりゃあ、この流れじゃ引き下がれないわよね。
「いえほんとにっ…
あ、じゃあこれをいただいてもいいですかっ?」
打開策を思い付いた素ぶりで、揚羽は携帯を取り出した。
「あ、行きつけの服屋さんに寄ってもいいですか?
それで…
鷹巨さんの好みで見立ててもらっても、いいですか?」
「もちろんですっ。
僕好みで良ければ、喜んで」
そうして。
選んでもらった服を、嬉しそうにレジに運んだ揚羽は…
そこで10%オフの葉書を提示すると。
それを見た店員が丁寧に頭を下げた。
「誕生日おめでとうございますっ。
承ります」
「えっ、今日誕生日なんですかっ?」
「いえ、来週です」
その葉書は今月が誕生日の顧客に送られたDMで、揚羽が工作により手に入れたものだった。
「だったらこの服、僕にプレゼントさせてくださいっ」
バツが悪そうに、慌てて財布を取り出す鷹巨。
「こんな金額いただけませんっ。
それに、誕生日は来週ですよ?
私は縁起を気にする方なので、早くいただくのはちょっと…
なので、お気持ちだけで」
「そんなわけには…
何か他に、欲しいものとかないですかっ?」
そりゃあ、この流れじゃ引き下がれないわよね。
「いえほんとにっ…
あ、じゃあこれをいただいてもいいですかっ?」
打開策を思い付いた素ぶりで、揚羽は携帯を取り出した。