虹色アゲハ
そこで揚羽も、その頃にはこっちの手筈も整ってるだろうと…
その日に決着をつけてやろうと目論んだ。
相手が美人局の現場を押さえるつもりなら、毒女も結果を気にして近くで待機するはずだと踏んだのだ。
「は?
まさか2対1でケリ付ける気じゃねぇよな?」
「そのつもりだけど何?」
「バカ、どう考えても危ねぇだろ」
「大丈夫でしょ。
あの男は一般人だろうし、女の方は逆らう気も失せるだろうしね」
「だから、追い詰められたらヤケんなって何するかわかんねぇだろっ」
倫太郎の言葉は、例の最後にした美人局を物語っていた。
「でもあの男の反応を確かめたいのよ。
もし騙されてるなら、あの男も被害者だし」
「知らねぇよ。
いいからあの女とサシでやれよ」
「そんなワケにはいかないわよ。
赤詐欺に復讐代行してる私が、その被害者かもしれない相手を見過ごせると思う?」
揚羽はあれから気になっていた。
鷹巨は騙されてるのか、それとも一肌脱いでる共犯なのかと。
その日に決着をつけてやろうと目論んだ。
相手が美人局の現場を押さえるつもりなら、毒女も結果を気にして近くで待機するはずだと踏んだのだ。
「は?
まさか2対1でケリ付ける気じゃねぇよな?」
「そのつもりだけど何?」
「バカ、どう考えても危ねぇだろ」
「大丈夫でしょ。
あの男は一般人だろうし、女の方は逆らう気も失せるだろうしね」
「だから、追い詰められたらヤケんなって何するかわかんねぇだろっ」
倫太郎の言葉は、例の最後にした美人局を物語っていた。
「でもあの男の反応を確かめたいのよ。
もし騙されてるなら、あの男も被害者だし」
「知らねぇよ。
いいからあの女とサシでやれよ」
「そんなワケにはいかないわよ。
赤詐欺に復讐代行してる私が、その被害者かもしれない相手を見過ごせると思う?」
揚羽はあれから気になっていた。
鷹巨は騙されてるのか、それとも一肌脱いでる共犯なのかと。