虹色アゲハ
「で、何調べればいんだ?」
その日、柑愛の携帯がハッキング出来たと連絡を受け…
揚羽は倫太郎の家を訪れていた。
「連絡先、開いて。
久保井仁希の名前があるはずなんだけど」
「えっ…
なんでそいつが…」
「私のお得意様の連れで、柑愛の指名客なの」
「はあ!?聞いてねぇしっ」
「そりゃ、言ってないからね」
「あぁ、そっか…
つか、いつからだよ」
「いつからだっけ…
そう、遊園地デートの前くらい?」
「そんな前からっ?」と驚いた倫太郎は、何か思い当たった顔をした。
「もしかして、あのすげぇ酔っ払ってた時のヤな客って…」
「あぁ…それかもね」
揚羽はバツが悪く感じてそう濁す。
「……ごめん」
何も出来なかった事を申し訳なく思う倫太郎。
「別に謝る事じゃないでしょ」
お互いプライベートな事は訊かない約束のため。
前にその男を調べてもらった時も、何も聞かれなかったが…
倫太郎は久保井との関係をどう思ってるのかと、内心気になる揚羽。
そうして、お手製だという検索ツールでさっそく調べてもらうと…
その日、柑愛の携帯がハッキング出来たと連絡を受け…
揚羽は倫太郎の家を訪れていた。
「連絡先、開いて。
久保井仁希の名前があるはずなんだけど」
「えっ…
なんでそいつが…」
「私のお得意様の連れで、柑愛の指名客なの」
「はあ!?聞いてねぇしっ」
「そりゃ、言ってないからね」
「あぁ、そっか…
つか、いつからだよ」
「いつからだっけ…
そう、遊園地デートの前くらい?」
「そんな前からっ?」と驚いた倫太郎は、何か思い当たった顔をした。
「もしかして、あのすげぇ酔っ払ってた時のヤな客って…」
「あぁ…それかもね」
揚羽はバツが悪く感じてそう濁す。
「……ごめん」
何も出来なかった事を申し訳なく思う倫太郎。
「別に謝る事じゃないでしょ」
お互いプライベートな事は訊かない約束のため。
前にその男を調べてもらった時も、何も聞かれなかったが…
倫太郎は久保井との関係をどう思ってるのかと、内心気になる揚羽。
そうして、お手製だという検索ツールでさっそく調べてもらうと…