黒猫の誘惑❤︎〜甘々任務を遂行せよ〜
「ねぇ。岩崎グループの御曹司がよくここに来るって聞いたんだけど、それ本当?」
「ん?まーな。何々、やっぱり狙いは若なん?」
「あんな雲の上の人、狙えるわけないでしょ。ただ一度見てみたいと思っただけよ。」
「ふーん…。」
あちゃ、ちょっと突っ込みすぎたかな…。
訝しげに私を見る男にチロリと冷や汗が落ちる。
「なーに?私がその人を狙うって言ったらヤキモチでも妬いてくれるの?」
できるだけ魅力的に見えるように、口元を上品に歪ませ、流し目で男を見る。
そんな私の言葉に、男の喉がゴクリと動いたのが見えると、再びいつものペースを取り戻す。