黒猫の誘惑❤︎〜甘々任務を遂行せよ〜
「それで?若はここにくるの?」
若とはもちろん、岩崎 秀虎。
彼がここにこないなら、もうこんな所に用などない。だって、今日このクラブに来た目的はまさに彼なのだから。
「あぁ。来るよ。
ただ今日来るかは知らないけどな。」
ふーん、来るんだ。
ってことは、やっぱりここは外せないわね。
そんな思考に気を取られていると、グイッと手が引かれるのを感じて、意識を戻した。
「なー。今日、この後どう?」
そう言った男は、しっかりと掴んだ私の左手をスルッと撫でた。
その触り方が妙に嫌らしくて気持ち悪い。