黒猫の誘惑❤︎〜甘々任務を遂行せよ〜


「こんな所でなにしてるわけ?」


男はそう言うと探るような目で私を見た。

その水晶眼に見つめられると、うっかり本当のことを話してしまいそうだ。


「別に。ただ遊んでただけ。」


私はそう言ってツンっと顔を逸らした。
でもその答え方が正解だったのか分からず。言った後に強い不安に襲われた。


「へー…。」


どうやらあまり良い答えではなかったらしい。

岩崎秀虎は重い女が嫌い。そんな情報が書かれていたから、あーやって答えたんだけどどうやら軽すぎたらしい。


「俺、嘘つかれるの嫌いなんだけど。」


「へ?」


続けて言われた予想外の言葉に気の抜けた惚けた声がでてしまった。

< 38 / 70 >

この作品をシェア

pagetop