黒猫の誘惑❤︎〜甘々任務を遂行せよ〜
「聞いてる?」
その言葉とともにチュッという小さな音をたてて耳元にキスが落とされた。
私はそんな異常な程に流れてくる色気に耐えながら刺激が降ってくる方とは逆の耳に手を寄せ真珠のピアスの真ん中をカチッと開いた。
「こっち向いてくんないの?」
男はそんな私の行動には全く気づく様子もなく左耳を攻め続ける。
「ん…やっ…。」
次から次に降ってくる快楽に甘い声が零れた。
やばい…。このままじゃこの色気に呑まれる…!
私は開いたパールの中に潜ませておいた錠剤を右手に持つと声を抑える振りをして口に含んだ。
「手を当てたら聞こえないだろ?」
男はそう言うと口元に当てていた私の手を優しく払い、そのまま顎をクイッと持ち上げた。