黒猫の誘惑❤︎〜甘々任務を遂行せよ〜
四つあるエレベーターの内の一つに乗り込んだ私は、60のボタンを押す。
すぐに扉が閉まり、浮遊間を感じた。階を表示するライトは凄い早さで点滅し、あっという間に60階にたどり着いた。
エレベーターを降りると、片側が全てガラス張りの廊下に出た。
私は朝ボスに渡された社内図を思い出しながら、その解放的な廊下を進んで行く。
「どこ行くの?」
その時後ろからそんな声がかけられた。
振り返ると、そこにはサラサラの黒髪を綺麗に流した男が立っていた。
「常務…。」
岩崎ホールディングスの若き常務…。まさに今私が会いに行こうとしていた人。