黒猫の誘惑❤︎〜甘々任務を遂行せよ〜
「あれ、もしかして君が今日から俺の秘書になる子?」
そう言って人懐っこい笑みを浮かべた男は、一定のリズムを保ちながら私の方へ足を進めた。
「はい。本日より秘書を務めさせていただきます、早川アマネと申します。」
「アマネちゃんかー。こんな可愛い子が秘書なんて、ついてるなー俺。」
そう言って胡散臭い笑顔を貼り付けるこの人は、ただのお馬鹿さんではなさそうだ。
「じゃあとりあえず、俺の部屋に来てもらおうかな。」
常務こと東條奏羅はそう言うと私に背を向け歩き出した。