黒猫の誘惑❤︎〜甘々任務を遂行せよ〜
「冗談だよー。そんな恐い顔しないで。」
くっきりと後が残りそうな程眉間にシワを寄せる私を見て、常務はハハッと楽しそうな笑い声をあげた。
「私の仕事は、常務の秘書です。そのような個人的な要望にはこたえ兼ねます。」
「お?アマネちゃん、なかなか強気だねー。俺気の強い女の子好きだよー。」
はぁ…。この男のマイペースさについていけない。
そんなことを言いながらデスクの椅子にドスンと腰掛ける常務に溜め息を落とした。
でもまぁ私の任務はあくまでこの人を使って岩崎秀虎に近づくこと。我慢は大事よね。