黒猫の誘惑❤︎〜甘々任務を遂行せよ〜
「へー。」
専務と呼ばれた男は私の視線を見て、楽しそうに口元を緩ませた。
「え、アマネちゃん?!待って俺とのビューティフルライフは?」
「遠慮させて頂きます。」
私のそんな返答に常務はこてんっと首(こうべ)をたれた。
「悪いな奏羅。また新しい女探して来てやるから。」
「はーうちの若はなんでこんなにわがままなんだろう。俺の大事なエンジェルを…。」
そう言ってゴニョゴニョと何かを言う常務を横目に、
「行くぞ。」
その言葉だけを残して部屋を出ていった。