アテナ・イェーガー〜デート、のちにキス〜

そうロネは言い、メイクされるアテナを見つめた。初めてするメイクにアテナは戸惑っているものの、その姿はさらに美しくなっていく。

「すごく綺麗！」

ロネはそう言い、アテナに鏡を見せた。アテナは「これが私……？」と驚き、言葉を失っている。その手をロネは優しく取った。

「じゃあ、遊びに行こう！」

これがデートと世間で言うものだと、この二人は何も知らず手をつないで街に向かって歩き出した。



森を出る前、アテナは何度も不安そうな目をしていた。しかし、街を見るとその頰が赤く染まっていく。

「ここが、街……」

初めて見るものにアテナはキョロキョロと辺りを見回し、ロネは「うん。ここが俺たちの暮らす街だよ」と笑う。

「色んなお店とかあるから、興味のあるところを見て行こうか」

ロネはそう言い、街をアテナに案内する。アテナは多くの行き交う人々に驚きながらも、街を楽しんでいるようだった。その様子にロネはホッとしつつ、服屋などにアテナを案内する。