アテナ・イェーガー〜デート、のちにキス〜

「いらっしゃいませ〜！！ってロネじゃん！！隣の子誰？」

カフェの制服を着て接客をしに来たのは、ナタリーだった。これにはロネも驚く。アテナは素早くフードをかぶっていた。

「ナタリー、どうしてここに？ここでバイトしてるの？」

「そうだよ〜。今日が初めてなんだけどね。こんにちは！」

ナタリーは笑ってアテナに挨拶をする。アテナは警戒をしながら「こんにちは」と小声で挨拶を返した。

「へえ〜……めちゃくちゃ美人じゃん！この子がロネの彼女？」

「ち、違うよ！！とりあえず席に案内して！！」

顔を真っ赤にしながらロネは早口で言う。しかし、ナタリーのニヤニヤは止まることがない。

「あの人は？」

席に案内してもらってから、アテナが警戒したように訊ねる。ロネは「学校の友達。人間とセイレーンのハーフなんだ」と説明した。

メニューを見てからロネはオムライスを、アテナはパンケーキを注文する。注文を聞きに来たのはナタリーで、その時にもニヤニヤされた。