月が綺麗ですね
二人で掃除をするとさっきよりもどんどん片付いていくのがわかる。半分くらい歯片付いた。もう暗いため、続きはまた明日だ。

「山中さん、一緒に帰ろう。もう遅いし女の子一人じゃ危ないよ」

鈴木くんにそう言われ、あたしは「うん、そうだね」と頷く。女の子扱いなんてされたことがなくて照れ臭いのに、鈴木くんにされると素直に受け入れてしまう。

もう暗くなった空には、星がいくつも輝いていた。鈴木くんに星座の神話を聞かせてもらいながら家へと帰る。

ふと、鈴木くんが足を止めた。あたしは「鈴木くん?」と言い立ち止まってしまった彼を見つめる。彼は顔を真っ赤にして、真剣な顔をしていた。そして、鈴木くんの唇が動く。

「星が、綺麗ですね」







星が綺麗ですね……あなたに憧れています。
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