人間ランク
「アハハハ!これで少しは綺麗になったんじゃない?」
「何か匂うし。」
「確かに臭いしね〜!」
希実子の頭に水をかけて、腹部を蹴りあげる。
「ゔっ!」
「じゃあ、私、背中〜!」
「私、足〜!」
「顔にはやんないでね〜!跡残るから〜!」
「了解〜♪」
取り巻きの麻里が蹴ろうとしたとき、希実子が弱々しい声で言った。
「もう・・・。やめて・・・。」
「あ?お前、誰に向かって言ってんだよ!!」
アタシはイライラして希実子の腹部をさっきの倍の強さで蹴る。
「ゔぅ・・・!」
「ムカつくんだよ!お前みたいな『底辺』がいることがさ〜!!」
顔をぐちゃぐちゃにして泣きじゃくる希実子。
あー。マジムカつく。
この泣き顔。
「も、申し訳ありません。澪奈様・・・。」
「分かってるならいいや。あ!そうだー。この後カラオケ行かな〜い?」
「良いね〜!」
「行くいく!」
「じゃあ、カラオケ代よろしく♪」
「え・・・・・・?」
「え?じゃないでしょ。アンタが全部支払ってよね。お金。返事は?」
「はい・・・・・。分かりました。」
「じゃあ、そういう事で!バイバーイ♪」
私は、乱暴にドアに閉めると、学自分達の教室へと急いだ。