人間ランク
放課後、私たちはカラオケ店に来ていた。
「ね〜。お金持ってきてくれた〜?」
「は、はい・・・・・・。ここに。」
私は、札束が入った封筒を澪奈に渡した。
「ふーん。結構、いい額じゃん。どこで手に入れたの?」
「そ、それは・・・・・・。」
「もしかしてコイツ、エンコーでもしたんじゃないの?」
「あ〜。前にやらせたキモイ奴に声かけて誘ったやつでしょ?あんなのまだやってたんだ〜!私なら、そんな事出来ないな〜。」
「まぁ、アンタには丁度いいんじゃない?」
澪奈達の笑う声。
唇を噛み締める私。
(悔しい!悔しい!コイツらにコキ使われるなんて・・・・・・!)
「まぁ、いいや。これでカラオケしよー!」
「賛成ーー!」
「ねぇねぇ!まず、どれ歌う!?」
「あ、あの・・・。私、外出て来ますね。」
「あ〜。はいはーい。」
澪奈に素っ気なく返された私はそっと部屋を出ていった。
(でも、これで終わる。)
「せいぜい楽しませてね?澪奈様。」